
私は、建築を2回体験する。
1回目は直感的に、2回目は知識を入れて見に行く。
2回目は、確かに見えるものが増える。
けれど、1回目とは異なる体験だった。
私たち建築学生は、建築知識を得るにつれて視野は広がるのだろうか?
感性の眼と知性の眼という二つの眼で、30を超える建築に対し行なったリサーチを、感性の眼による体験の良さを横軸に、知性の眼による体験の良さを縦軸において図式化した。
そこで、感性の眼として体験していたが、知性の目で体験するように、体験が豊かに変化する建築である、「伏線建築」を今回の設計対象とした。
感性の眼、伏線回収、知性の眼、という三段階のパースを先に想定することで、観察者目線で設計した。
四ツ谷駅に内在する歴史的・環境的・構造的に複雑なコンテクストを、体験の中で回収することができるよう、様々な難易度の伏線がちりばめられた駅へと、再設計した。何度行っても回収しきれない伏線の眠る、行けば行くほど体験が豊かになる駅を設計した。
感性の眼で見る人々はその人の心象世界を見て、知性の眼で見る人々は伏線回収する。
コンテクストの縮図としての建築が立ち現れた新たな四ツ谷駅では、二つの体験が交錯する。
対象地域:
麹町6丁目(四ツ谷駅)